自分で症状をどんどん悪化させてしまう思考パターン｜庄内でボキボキ鳴らさない骨盤矯正

自分で症状をどんどん悪化させてしまう思考パターン｜庄内でボキボキ鳴らさない骨盤矯正

 

先日から、腕の治療に来られている患者さんのお話です。

 

当初の症状は、腕をあげる時や腕を背中に回していく時に上腕部に痛みがあるとのことでした。

 

色々と体の状態を見ていくと。

 

肩甲骨を支える筋肉の硬さと弱さがあることで、必要以上に力を使い続けた結果、一気に痛みが出た様子。

 

患部の治療はもちろんですが、そういう場合には原因となる場所の治療を一緒に進めなければ治りが遅くなります。

 

治療を重ねるごとに、当初の動きの制限や動かした時の痛みに関しては、改善されてきている様子。

 

少し力を入れただけでも、痛みがあったのが力をかなり入れた状態でも痛みは出ていません。

 

しかし、患者さんの口からは「全く痛みが取れないからトレーニングできない…」の言葉が出てきます。

 

実は、初めて診せて頂いた時にも少し指摘はさせて頂いたのですが、痛みを探す行動を頻繁にされていました。

 

例えば、腕をどれだけ回せば痛くなるのか。痛みの出る場所はどこか。違う動きで痛みは出ないか。などなど

 

自分の体の状態を計り知るために動かしているようですが、これがエスカレートしている状態になられていました。

 

ここで再度動きの確認と痛み出る位置と痛みの強さを一緒に確認すると、ほとんど痛みはでていない様子です。

 

さらに、その「痛み」について掘り下げて確認してみます。

 

どんな時に痛みが出るかを確認すると、

「えーっと確か、ふとした時に腕を動かして出ていたような。」

それはどこの場所に出ていましたか？

「肩の外から背中のとこあたりに出ていたような。」

治療の後で動かした時にどこが痛みますか？

「今はほとんど痛みが出ていません。」

すると最初痛かった動きの時には痛みはありますか？

「今はありません。」

と言うことは初めの状態よりも良くなっていませんか？

「確かに腕の痛みは良くなってます」

 

という答えに辿り着きました。

 

そこで、先ほどの「全く痛みが取れない」と言うことはどういうことか考え直しました。

 

導き出された答えは、最初の痛みがあった場所とはちがう場所の痛みについても、常に訴えていらっしゃったのです。

 

でも、本来の痛みはすっかりと良くなっていました。

 

今回の場合は、私の問診力の低さが露呈します…反省。

 

まとめると。

 

この患者さんは、悪い所に注目してしまう癖がついてしまい、自分の良くなっている所になかなか気づくことが出来ませんでした。

 

良くなっているところに目を向けることで、体の中の反応や行動・気持ちなど色々なところに少しずつ変化が表れます。

 

その変化にしっかりと気づくことも、体を良くするにはとても大切です。

 

 

上手く体と心を良い方向に向くように、皆さんも思考法を工夫してみてませんか！？